教会旋法などを学んでいる方は、聞いたことがあるかもしれないスケール「ロクリアンスケール」。
他のモードスケールのような使い方はせず、やや怪しめの雰囲気を出してくるロクリアンスケールについて、この記事で解説していきます。
ロクリアンスケールとは?
まず、ロクリアンスケールとはどういう構成で出来ているかについて解説しましょう。
ロクリアンスケールはメジャースケールの第7音目から並べ直したスケールのことで、簡単に見つけることができます。
それは「半音上のメジャースケール」です。
例えばCロクリアンスケールで解説しましょう。
C音が第7音目にくるメジャースケールは下記のD♭(C#)メジャースケールになります。
下図:D♭メジャースケール
D♭ | E♭ | F | G♭ | A♭ | B♭ | C | D♭ |
レ♭ | ミ♭ | ファ | ソ♭ | ラ♭ | シ♭ | ド | レ♭ |
赤文字の部分が第7音目にあたるのがわかりますね。
ではそこから並べ直してみましょう。すると下図のようになります。
下図:Cロクリアンスケール
C | D♭ | E♭ | F | G♭ | A♭ | B♭ | C |
ド | レ♭ | ミ♭ | ファ | ソ♭ | ラ♭ | シ♭ | ド |
これがロクリアンスケールです。
つまりロクリアンスケールは半音上のメジャースケールさえすぐに思いつけば、簡単に弾くことができます。
使用される場所は「マイナーセブンス♭5(m7♭5)」で使用されます。
マイナースケール系は敬遠しがちな人も多いので、この際に習得していただければと思います!
ロクリアンスケール全キー表
ここではロクリアンスケールを全キーで解説しています。
いつでも確認に見直しに来て、しっかりと弾けるように習得してください!
[Cロクリアンスケール(C Locrian Scale)][C#ロクリアンスケール(C# Locrian Scale)][D♭ロクリアンスケール(D♭ Locrian Scale)][Dロクリアンスケール(D Locrian Scale)][E♭ロクリアンスケール(E♭ Locrian Scale)]
[Eロクリアンスケール(E Locrian Scale)]
[Fロクリアンスケール(F Locrian Scale)]
[F#ロクリアンスケール(F# Locrian Scale)][G♭ロクリアンスケール(G♭ Locrian Scale)][Gロクリアンスケール(G Locrian Scale)][G#ロクリアンスケール(G# Locrian Scale)][A♭ロクリアンスケール(A♭ Locrian Scale)][Aロクリアンスケール(A Locrian Scale)][B♭ロクリアンスケール(B♭ Locrian Scale)][Bロクリアンスケール(B Locrian Scale)]
ロクリアンスケールにアヴォイドノート(アボイドノート)は有る!
ロクリアンスケールでは第2音がアボイドノートにあたります。
なのでCロクリアンの場合はD♭がアボイドノートになります。
半音上のメジャースケールという風に、ロクリアンスケールは比較的覚えやすいスケールなので、すぐにマスターできるでしょう。
この機会に是非とも覚えて、どしどし活用してください!