「オルタードスケール」とは何か知っていますか?
JAZZを練習している方にとっては、最初の方で覚えるスケールでもあるので頭に入っている方もいらっしゃるかと思います。
今回は「エオリアンスケール(AeolianScale)」に絞って使い方と全キーのスケールを解説していきます。
オルタードスケールとは?
オルタード・スケールとは、「ドミナント7thコード」のテンション・ノート(9th、11th、13th)が変化した音(b9th、#9th、#11th、b13th)を含んだスケールのことを指しています。
「変化=オルタード」したテンション・ノートによって、楽曲に新たな音色を届けてくれ、主にビバップ時代(1940年代)以降に好んで使用されてきたスケールです。
Jazzを練習していく上では必要不可欠と言っても過言ではないスケールなので、ぜひ覚えていただければと思います。
オルタードスケールの覚え方は?
まずオルタードスケールを覚える際にあると便利な知識は、
- 「メロディックマイナースケール」
- 「ロクリアンスケール」
を覚えておくとスムーズな覚え方ができます。
メロディックマイナースケールを覚えている方は第7モードに当たるので、メロディックマイナースケールを覚えている人には覚えやすいスケールかと思います。
また、ロクリアンスケールを覚えている方は、ロクリアンスケールの第4音目の音を半音下げ(フラット)するだけでオルタードスケールになるので、ロクリアンスケールを覚えている人にとってもオルタードスケールは覚えやすいかと思います。
オルタードスケールの使い方は?
オルタードスケールを実際に使う場合、どこで使えば良いか。
それは「Ⅴ7」の時に使うようにしましょう。基本的に「Ⅴ7」以外の部分では使用しないので、覚える面でも簡単ですね!
例えばDm7-G7-CM7などのツーファイブワン(Ⅱm7−Ⅴ7−Ⅰ)進行の際に、
Dm7-G7(b9)-CM7と、オルタードテンションをつけたりすることでおしゃれな響きで使用可能となります。
※オルタードテンション=ダイアトニックのテンションを半音上下させたテンションのこと。
オルタードスケール全キー表
実際にオルタードスケールを全ての調でまとめているので、参考にしてください。
[Cオルタードスケール(C Altered Scale)]
[C#オルタードスケール(C# Altered Scale)]
[D♭オルタードスケール(D♭ Altered Scale)]
[Dオルタードスケール(D Altered Scale)]
[E♭オルタードスケール(E♭ Altered Scale)]
[Eオルタードスケール(E Altered Scale)]
[Fオルタードスケール(F Altered Scale)]
[F#オルタードスケール(F# Altered Scale)]
[G♭オルタードスケール(G♭ Altered Scale)]
[Gオルタードスケール(G Altered Scale)]
[G#オルタードスケール(G# Altered Scale)]
[A♭オルタードスケール(A♭ Altered Scale)]
[Aオルタードスケール(A Altered Scale)]
[Bbオルタードスケール(Bb Altered Scale)]
[Bオルタードスケール(B Altered Scale)]