前回ロクリアンスケールについて解説させていただきましたが、今回は「ロクリアン#2スケール」についての解説記事になります。
ロクリアンって1つだけじゃないの!?と思った方もいるかもしれませんが、ほんの少し変えるだけなので併せて覚えておくと非常に便利です。
それでは早速ロクリアンスケールとの違いなどについて解説していきましょう!
ロクリアン#2スケールとは?
まずロクリアンスケールについて、まだ学習されていない方はこちらを参考にしてください。
[blogcard url=”https://hiryu-music-square.com/locrian-scale/”]
ロクリアンスケールは以下のようになります。
例:Cロクリアンスケール
C | D♭ | E♭ | F | G♭ | A♭ | B♭ | C |
ド | レ♭ | ミ♭ | ファ | ソ♭ | ラ♭ | シ♭ | ド |
構成音は半音上のメジャースケールと同じでしたね。
そして今回第2音目が赤文字となっています。そう、この第2音目を#することで「ロクリアン#2スケール」が出来上がります。
下図:Cロクリアン#2スケール
C | D | E♭ | F | G♭ | A♭ | B♭ | C |
ド | レ | ミ♭ | ファ | ソ♭ | ラ♭ | シ♭ | ド |
第2音目以外はロクリアンスケールそのままなので、変わるのは「第2音目のみ」ということです。
別の覚えかたで行くならば、「短3度上の旋律的短音階(メロディックマイナースケール)」で覚えられるのもありです。
Cの短3度上はE♭にあたるので、構成音を確認しましょう。
下図:E♭メロディックマイナースケール
E♭ | F | G♭ | A♭ | B♭ | C | D | E♭ |
ミ♭ | ファ | ソ♭ | ラ♭ | シ♭ | ド | レ | ミ♭ |
メロディックマイナースケールの第6音目から開始させるとロクリアン#2スケールになりますので、並べ替えかえると、
C | D | E♭ | F | G♭ | A♭ | B♭ | C |
ド | レ | ミ♭ | ファ | ソ♭ | ラ♭ | シ♭ | ド |
ロクリアン#2スケールになりましたね。
メロディックマイナースケールをしっかり覚えている人は、こういった覚えかたでもスムーズに出来るのでどちらでも習得していただければと思います!
ロクリアン#2スケール全キー表
ロクリアン#2スケールも全キーまとめているので、いつでも見返して覚えてもらうことができます。
[Cロクリアン#2スケール(C Locrian#2 Scale)][C#ロクリアン#2スケール(C# Locrian#2 Scale)][D♭ロクリアン#2スケール(D♭ Locrian#2 Scale)][Dロクリアン#2スケール(D Locrian#2 Scale)][E♭ロクリアン#2スケール(E♭ Locrian#2 Scale)][Eロクリアン#2スケール(E Locrian#2 Scale)][Fロクリアン#2スケール(F Locrian#2 Scale)][F#ロクリアン#2スケール(F# Locrian#2 Scale)][G♭ロクリアン#2スケール(G♭ Locrian#2 Scale)][Gロクリアン#2スケール(G Locrian#2 Scale)][G#ロクリアン#2スケール(G# Locrian#2 Scale)][A♭ロクリアン#2スケール(A♭ Locrian#2 Scale)][Aロクリアン#2スケール(A Locrian#2 Scale)][B♭ロクリアン#2スケール(B♭ Locrian#2 Scale)][Bロクリアン#2スケール(B Locrian#2 Scale)
ロクリアン#2スケールにはアボイドノートは無い!
ロクリアンスケールと違って、ロクリアン#2スケールにはアボイドノート(アヴォイドノート)はありません。
ロクリアンスケールとロクリアン#2スケールの使い分けに関しては、他楽器のソロの際のバッキングで、ぶつからないよう意識するようにしましょう。
ロクリアンスケールより、ロクリアン#2スケールの方が現代チックな感じなので、使用者は多いと思われます。
両方使えると、引き出しも多くなるのでこの機会に是非とも覚えてしまいましょう!