ダイアトニックコードやダイアトニックスケールとは?徹底解説!

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ジャズやポピュラーを専攻している人には、聞き馴染みのある用語「ダイアトニックスケール」&「ダイアトニックコード」。

作曲などの楽曲制作にはもちろん、アレンジにも必要不可欠といっていいこの2つの用語について、この記事にて解説していきたいと思います。

目次

[全音階]ダイアトニックスケールとは?

まず最初に、ダイアトニックスケールについて説明していきます。
ダイアトニックスケールとは所謂「全音階」のことを指しており、
[全・全・半・全・全・全・半]の順に流れるスケール(音階)のことを表しています。

全・半が苦手な方は[2・2・1・2・2・2・1]といった数字で覚えるのもおすすめです。

ダイアトニックスケールは上記の順番で弾くとどこから弾いても問題ないです。
12Key全ての流れが[全・全・半・全・全・全・半]で収まっています。

もう1つの用語として、半音階で構成された「クロマティックスケール」も存在します。
こちらは全てが半音ずつ進んでいくので、比較的覚えやすいスケールです。

どちらの用語もしっかりと覚えておきましょう。

ダイアトニックコードとは?

次にダイアトニックコードについて説明していきます。

ダイアトニックコードとは、ダイアトニックスケールを元にした和音構成を表していて、3和音と4和音のダイアトニックコードに分かれます。

ダイアトニックコードでは、ダイアトニックスケール上の音しか出てこないので、ダイアトニックスケールをしっかりと覚えておくとダイアトニックコードもスムーズに覚えることができます。

ダイアトニックコードは作編曲で必須であり、是非とも覚えていただきたい内容です。
和音については次の見出しから解説していきます。

3和音のダイアトニックコード

まず3和音のダイアトニックコードについて解説します。
Key=Cをメインとして解説しますが、どのKeyでも考え方は同じです。

Key=Cのダイアトニックスケールは以下になります。
これを元に3和音の構成を進めていくと以下になります。

コードと度数をまとめると

C Dm Em F G Am Bm(♭5) C
ⅠM Ⅱm Ⅲm ⅣM ⅤM Ⅵm Ⅶm(♭5) ⅠM

となります。

度数部分(ⅠM・Ⅱm~)は変わらないため、Key(調)が変わっても同じ感じに進めていきましょう。
そうすることでコードが明確になります。

例:Key=G

G Am Bm C D Em F#m(♭5) G
ⅠM Ⅱm Ⅲm ⅣM ⅤM Ⅵm Ⅶm(♭5)  ⅠM

という風に度数部分は変わらないので比較的覚えやすいです。

実際は4和音で使うことが多いので、次の4和音ダイアトニックコードも覚えていきましょう。

4和音のダイアトニックコード

先ほど3和音について解説しましたが、次はもう1音追加した4和音のダイアトニックコードを解説していきます。

4和音のダイアトニックコードはこちらです。
コードと度数をまとめると

CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7(♭5) CM7
ⅠM7 Ⅱm7 Ⅲm7 ⅣM7 Ⅴ7 Ⅵm7 Ⅶm7(♭5) ⅠM7

となります。

こちらも同じく度数部分(ⅠM7 Ⅱm7~)は変わらないので、全てのKeyで4和音ダイアトニックコードを覚えるようにしましょう。

マイナーのダイアトニックコード

先ほどのダイアトニックコードはメジャーキーでのダイアトニックコードでした。
マイナーキーも覚えておく必要があるので、各マイナースケールに併せたダイアトニックコードを抑えていきましょう。

ナチュラルマイナースケール上でのダイアトニックコード

Key=Amをメインに解説していきます。
ナチュラルマイナースケールはこちらになります。

これを元にダイアトニックコードを作成すると以下のようになります。

ナチュラルマイナーはメジャーキーのKey=Cと構成音が同じため、比較的覚えやすいと思われます。

ハーモニックマイナースケール上でのダイアトニックコード

次に2つ目の短音階「ハーモニックマイナースケール」でのダイアトニックコードを解説します。

ハーモニックマイナースケールは以下のような音階になります。
Ⅶの音が#になりましたね。

ということはダイアトニックコードも#の音に気をつける必要があります。
ハーモニックマイナースケール上のダイアトニックコードがこちらです。

#がつくことによって、大きくコードも変わってきますね。
1つずつ確認して覚えていきましょう。

メロディックマイナースケール上でのダイアトニックコード

最後に3つ目の短音階「メロディックマイナースケール」でのダイアトニックコードを解説します。

先ほどの#に加えて、Ⅵも#に変わりましたね。メロディックマイナースケールはスケールが上がっていく際は、上記のスケールを使用しますが、下降する場合はナチュラルマイナースケールを使用することになるため、注意が必要です。

そしてメロディックマイナースケール上のダイアトニックコードがこちらです。

こちらも#が増えたことによって、少し難しく見えるかもしれませんが、覚えてしまうと簡単です。

比較的ナチュラルマイナースケール上のダイアトニックコードが使用頻度高いので、

  1. ナチュラルマイナー
  2. ハーモニックマイナー
  3. メロディックマイナー

の順番で覚えていくのがおすすめです。

ダイアトニックコードを理解して作編曲を楽しもう!

ダイアトニックスケールとダイアトニックコードは、ジャズ含むポピュラー音楽に必要不可欠の要素です。

覚えてしまえば簡単なので、この機会に習得して更なる音楽生活の発展に繋げていただきたいです。
ダイアトニックスケールをまずしっかりと覚えた上で、ダイアトニックコードを取り組むようにするのがポイントであり、ダイアトニックスケールを疎かにすると躓く回数も増えていくので気をつけましょう。

ダイアトニックコードを覚えるとツーファイブワン(Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ)の学習にも移動しやすいので、まずはここをしっかり抑えておくと良いです。

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